4月ワークショップ、レポートです!

2019年4月7日に開催しました、第三回介護にかかわる人のための演劇ワークショップのレポートです。遅くなりました、、、。

今回はワークショップの組み立てを、ある手法を使って行い、後半は実験的な内容になりました。

最初はウォーミングアップ。輪になって座り、一人ずつマッサージしたいところを言っていきます。一人が言った部分を、全員でやる、を順番に回していきます。ひと回ししたら、次は立ち上がってストレッチしたいところ、その次は出したい声、でやっていきました。緊張していたからだが、少しずつほぐれていきます。

 続いて、「ウォーキング」。自分の身体を感じてもらうワークが多めになりました。歩きながら部屋の中をじっくり観察したあとは、他の参加者さんに目を向けていきます。アイコンタクト、声に出しての挨拶、挨拶しながらのハイタッチ、手、肩、背中、爪、足の裏タッチをやりました。次に普通に歩き回りながら、畳から何かが生えてくるのを想像してもらい、それをジャンプして飛び越えてもらいます。まずはサボテン。ゲームのキャラクターになったかのよう。畳なので気を付けてくださいね。飛び越えたと思ったらトゲがささったりしますね。次はハードルのバー。会場が陸上競技場になります。次々出てくるイメージをして、ぴょんぴょんと連続で飛び越える方もいました。最後は、「ゆっくり」の練習をします。まずは普通のゆっくり歩き、そして、ありえないくらい遅く歩く。自分の身体の重さが感じられていきます。そして動くか動かないか分からない位のスピードの中、さらに「目を閉じてください」の指示!ゆっくりすぎて他の方とぶつかる心配がほとんどありません。視覚がない中、身体の感覚をより感じられたのではないでしょうか。最後は、ストップ。ただ止まるだけかと思いきや、いつまでストップするか分からない位長く止まります。ふと会場を見ると、何人もの大人が歩いている途中の姿勢で固まっています。面白い光景。部屋の無音状態。、、、私の合図で、ストップは解除されて、歩き回りは終了です。振り返りせず次へ行ってしまいましたが、感想をシェアすればよかったですね。意識はしていませんでしたが、この歩き回り、何となく若者が老いて死ぬイメージが重ねられそうです。 

 

続いて、共同主催者田澤くんコーナー。輪になって、最近言った場所を言うのを回していきます。なんとなく参加者さんの行動範囲が見えてきます。次に食べたもの。意外と昨日何食べたかって、とっさに思い出せないものですね。お年寄りが何食べたか思いだせないからって、何も言えないなと思いました。次に名前を呼んで、お互いの場所を交換。どんどんスピードが速くなっていきます。こういうワークは気が付くと夢中になっていきますね~。

 続いてはニョッキ!というゲームです。両手を合わせて上に伸ばして、1ニョッキ、2ニョッキ、、と、順番に言っていきます。簡単そう?いえいえ、それを誰がいうかは決めないで自由に言っていく、というルール。ニョッキ!を言うタイミングを見計らうんですね。もし、他の人と重なってしまったらやり直し、という緊張感のあるゲームなんです。ところが今回参加者さんは息ぴったり?スムーズに行きましたね。失敗少なく全員ニョッキ!を言えました。最大の7までいったら下がっていく、もやりました。0ニョッキ!までクリアできた時の達成感。


最後は「ねえねえ」。このワークショップでも定番のメニューです。誰か「ねえねえ」、全員「なあにー」→「○○しようよ!」全員「いいねえ~!」と返事をして、全員で○○の行動をします。筋トレしたり、赤ちゃんになったり、歌舞伎をしたり、、、色んな行動が出ましたね。最後は主催者側の考えていた終わりにならずに、ちょっと混乱させちゃいましたね。そうそう、レクの手遊びもやりました。後出しじゃんけん、両手ぐーちょきぱー、指折りなど。脳トレとして、最近テレビでもやっていますね。私は介護の職場でレクリエーションでやっているワークだったので馴染みがありました。その分、こういう簡単なワークでも深い感想がでるものだなと驚きがありました。振り返り大事ですね。


 休憩をはさんで「火曜日何やってるの」。まずは「今日は火曜日」から。一人が「今日は火曜日だよ」と言って、参加者さんが順番で返事をしていきます。否定したりネガティブに返さない、のがルール。「今日は火曜日だよ」→「ゴミの日だね」、「ヨガ行かなきゃ」などなど。そして、「ご飯まだ?」という介護施設の設定にスライドしてもう一回行いました。

続いて「何やっているの」。A「何やってるの?」→B「○○してるの」、Aは〇〇の行動をジェスチャーで表現します。それを輪になって繰り返します。掃除したり、料理したり。皆さん表現力がすばらしい。次に介護現場にスライドします。「こんにちは」「あら○○さん」、を繰り返していきます、そして全部を組み合わせます。参加者さんはお年寄り役と介護職役に分かれます。ここは介護施設で利用者さんを食堂まで連れていきたい、という設定です。利用者さんは認知症です。

介護職「こんにちは」

利用者「あら、○○さん」

介「(○○になりきって)元気?今何してるの」

利「今△△してるの」

介「そうなんだ!、、、ところで、そろそろお昼だから食堂にいかない?」

利「いやよ、△△で忙しいんだから」

という感じで会話していきます。制限時間内に、食堂にお連れすることができるか?目的達成できなくても、利用者さんの世界を受け入れて会話しましょう、できてもできなくてもOK、というゆるいルールです。やはりこれは難しいですね。自分達で考えたのに、あんまり上手にできない主催者です(笑)


 

 

 

 


 

 

 

 

あの頃は。新しいワークです。参加者さんは、100歳です。身体も健康、頭もしっかりしているという設定です。皆さんに会場の端から端を歩きながら、0歳から100歳の道のりを思い出してもらいます。(自分の年齢以上の時は想像してもらいます)。自分の過去(もしくは未来)をじっくり味わってもらった後は、アンケートを書いてもらいます。アンケートの内容はこちら。

「あなたは今、100歳です。自分の記憶を振りかえってください。

1、健康の秘訣はなんですか

2、生まれてから一番古い記憶は何ですか

3、2019年(令和元年)の頃は何をしていましたか

4、あなたの理想の死に方はなんですか」

という内容でした。

これを、インタビュアーがインタビューするという設定の台本を使って、ステージ上で二人ペアで発表します。
100歳の自分となって、インタビューに答えます。一番古い記憶、がなんだかそれぞれリアリティーがあって、とても感じるものがありました。何気ない、ささいな風景であっても、それを思い出しながら話す人を見るのはとても面白いですね。自分の記憶を話すのって、なんだかおもしろいし、ここに何かヒン

トがありそうです。

そもそも一番古い記憶って、ふだん思いださないことだから脳には何かしら刺激になっているんでしょうね。100歳の自分になって理想の死に方を語る、というパートではイメージを膨らませて語っていただきました。100歳の気持ちを体験してみることで、介護とか、人生と
か、あるいは今の自分とかに新しい視点が生まれたかもしれません。

 

最後は振り返り。自分のことや家族のことを振り返る方がいたり、こういうところが普通の演劇ワークショップと違うところですね。感想を聞きながら、私も自分のことを振り返っていました。ある講座で学んだことですが、認知症ケアの大事なポイントは、自分がどう身体を使っているか、どう生活してるか、何をしてると楽しいか知る、ということだそうです。まずは自分のことを知ることから、すべてが始まるということ。これは俳優も一緒ですね。

 

今回は初の試みを入れて、やってみました。感想も様々いただいてやって良かったです。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。次回は少し時間が空きますが、7月を予定しています。まだ参加したことないけど気になっている方、お申込みお待ちしています。日程決まりましたらまたブログでお知らせしますね。それではまた。

 

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