地域の物語2024出演の振り返り

地域の物語2024「ラップしようぜ!~コロナの日々をふりかえる」 Cコースの発表会が終わりました。一般公募の参加者が、数回のワークショップでシアタートラムで発表会、有名な劇場に実際に立てるのは嬉しいですね。本番当日振り返りをこのブログに載せたいと思います。

本番の体感時間の早さよ。他の出演者のを楽しく見てたら「もう出番?!」って感じでした。前日のリハの後、MCマサーより指摘された二点「ラップ中に眉間にしわ寄ってる」「ひょいひょい出てくるのではなくゆったり動いた方がいい」のアドバイスを生かして改善。即修正できるのが私の良いところ。でもあれだけやってたのに2箇所ミスがあるんだから本番の魔物はいますね。でも見てた出演者はそんなに気づかなかったそうでホッとしました。
もうね、失敗してもいいやの気持ちでぶっ飛ばしてやったので、自分でも集中していた感、やりきった感がありますね。
直前の練習で、他のペアの掛け合いに皆で楽しみながらアドバイス、すごくクリエイティブな場で楽しかったな!本番で凄い仕上がりになって興奮しました(スノークリスプへのレスポンスソング)
終わった後の振り返りで、芸術監督の白井さんが!皆イマイチピンと来てなくて、いやいや王様のレストランのソムリエ役よ!とミーハーな私はここでも興奮してました(笑)

本番振り返りその2を披露。つらつらと思い出すので時系列は順不同。
参加者のラップコーナー、トップバッターは私。途中までを披露し、本編ラストで再度登場しフルバージョンを披露するという趣向。なのでトップバッターとトリをつとめることに、なったのは前日リハの数日前のメールでした。ヤバ!責任重大!と思いつつ、半分は出番増えてラッキー!
当日、開始時から客席がすごい盛り上がりで温かいムード。導入や自己紹介のコーナー終わり、私の初っ端終わるとポカン、、という感じで客席から反応なし。まあ、途中までだからね尻切れトンボに感じたのかも。内心これは、、スベってる?と思いつつ、ペアの出演者グッダンのラップを舞台上で聞く。間をたっぷり使ってるな、、ダークなパフォーマンス!これはすごい。
終わって待機席へ戻る。次のパフォーマンスはMCマサーのグッダンへのレスポンスラップ。グッダンのダンスも一緒に。これがすごかった!客席との一体感・ここでムード一変してお客さんを引き付ける。高らかにラップする人間讃歌のようだった フリーで言葉を紡ぎ客席のパートナーのことも入れてくるのさすが!私も思わずあがるフロウ。

本番振り返りその3。
いきなり時間は飛び上演後。ロビーに行くと懐かしい顔が。介護がテーマの地域の物語に出演した時の学芸ふくちゃん!(なんと大阪から)、共演者のさいとうさん、1960年世田谷の時から共演したぽらん、と会えた時の喜びよ。そしてダンサー・演出家のたまちゃんから一言目「だゆうは精緻だね」と声をかけられる。精緻?動きのこと?と思ったらコロナ年表のチョイスのことだった。
課題とは別に自分の整理用に作ったコロナの年表。ザックリ3年分の大まかな流れを掴みたくて検索するも細かいのばかり。なら、自分で作っちゃおう!と書いて学芸スタッフに送ったら進行役フニさんが年表ラップとして披露してくれることになった超嬉しい顛末。社会との距離感、客観性、が精緻と言ってくれて嬉しかったし、そこを見てるんだ、さすがたまちゃん!という驚きがありました。確かに色々取捨選択したのでね、年表作ることはその人自身が出てくる作業。
息子とパートナーが見に来てくれてたので急いで会いにいく、ハイタッチして嬉しそうだった。面白かった?に頷いてくれたのでそれだけで満足。「君も演劇やってみな!」と投げかけた時は手を横に振ってNO!とやってたらしい(笑)

振り返りその4
本番中、途中シルバーロブスターのレスポンスラップあり、本編ラストもありと気が抜けない出演順番だったので、ずっと気を張っていた感じ。他の出演者のを楽しみつつ、頭のどこかでは意識してるのよね。手が冷たくなってて緊張してるなーと。後日、パートナーが顔色悪かったと言っていた(笑)
ラストのコール&レスポンス、前日リハで決まったのでした。思わず「だゆう使いすぎじゃない?」と言ってしまったのだが、いやあ光栄です、ありがたいことだ。10年分の舞台出たかった想いをここでぶつけるのだ。
コール&レスポンス前の口上、進行役のラッパー、フニさんに相談すると「さっきのでバッチリオッケーっす」「マイクもって思いついたことは全て正解。全部やっていい」と。すげーな!フニさんが仏様か何かに見えてきた。全部受け止める包容力。フニさん側にはそういった方が効果が高い、、など計算もあるかもだけど、そういった打算を超えてとてつもないあったかいオーラを感じたのは初めての経験。
きっと、相手が何を求めてるか察知する能力が高い方なんでしょうね。僕は背中を押してほしかったんだろうなきっと。思いついたらやっていいよ!、、でもね、アドリブでやろうと思って客入れのアナウンスで大失敗した経験があるので、ノープランでは真っ白になるの、自分で知ってるんです。ということで口上すら練習しシュミレーションしました。これが10年間の経験を生かすというやつだ。

本番振り返りその5
本番前日、夜中目が覚めるくらいに緊張。当日の土曜日は息子を空手連れて行く、お昼のスパゲティ作るなど日常そのもの。で、午後に少し昼寝できたのよね。これで少しスッキリ。頭が、おもい感じが解消。これなかったら何かやらかしてたかも?
16時に稽古場入り。みな個人練習・ペア練習など。この時のムードがとても良かったー。直前の練習だけどアイデア出しあったりしていてとても温かかったなあ。
学芸スタッフのあさみん。10年前の1960年の世田谷などでもサポートして、くれていたのだけど一度離れて福祉系のお仕事をされて、近年復帰されていて。あさみんとも久しぶりの再会だったのだけど、彼女はその場で一番楽しんでる!って感じで場にいてくれるのでそれは最強のサポートだと思う。「だゆうかっこいい!」と言ってくれていたのでその気になって本番できました(笑)
進行役のおっちゃん。私はデイインザシアターでお会いして、その時「おっちゃん」だったのでおじさんではなくこう、呼びたくなる。絵本でワークショップ作るワークショップなども参加させてもらっていたけど博識さと場のつくり方といい、絶大な安心感をもって参加できるファシリテーター。途中、参加者のパフォーマンスをいわゆるダメ出しをする場があったんだけど、けっしてダメを言わない、否定をしないで伝える表現力にすげー!と内心興奮しました。視点をお客さん目線で伝えると、伝わりやすいし、ちゃんと理由があるから納得感があるのだろうな。今回、色々お話しできて嬉しかったな。

本番振り返りその6
たまちゃんに、年表精緻なのは10年前の時からそうだったと言われてたのだった。
情報というと、終演後の感想をSNSで検索。きっと書いてる人このワード入れるかな〜?と思って検索するのを自然にできてる、情報検索するチカラが高いのかもしれない。調べすぎて批判を見てへこむのが嫌で距離をおこうと思っていたのだが、それは裏表で自分の特性(情報を探り当てる)なのかもしれない。ストレングスファインダーでトップが収集心だし。
特性、のはなしはDJマサーとの会話でも出てきたのだった。帰り道一緒だったため、ほぼ毎回振り返りしながら会話。本番後も下高井戸の路上で缶ビール乾杯しながら色々な話題に。台詞を覚えられない→フリースタイルならいくらでもできるマサーに対し、僕は覚えるの得意、即興で言葉をつむぐのは苦手。(即興でも会話ならいけるな)それぞれの特性なだけで、良い・悪いではないのかも。なんて話しをしました。
マサーはプロのセラピストでセッションを受けたこともあり、メンター、先生としての関係性もあるのだけど、このワークショップでは同級生感があって新鮮でした。年上の人に対して失礼なんだけど、もし同い年なら話しながら「いいヤツだなあ!」とおもわず言ってしまいそうな感覚がありました。60代70代の参加者にも同級生に感じてたのでワークショップの場はフラットになれますね。
そうそう、下高井戸の路上で話しをしてると他の参加者が居酒屋帰りに遭遇の奇跡。なんとご近所でいきつけのお店も同じだったという、、、。「こんなことある!?」と叫んでいたのでした。

本番ふりかえりその7
シルバーロブスターとペアを組んでお互いにレスポンスラップを作っていたのですが。構成の関係でシルバーロブスターから私へのレスポンスが本番なくなることに。
「だゆう、生きてて良かったね!」と言ってくれる、思わずジーンとする内容だったので、本番前の稽古で無理言ってトラック流して録音させていただいたのだった。これは宝物。息子にも聞かせよう。
そうだ、前記事で書かなかった学芸のえっしー。ずっと地域の物語を担当されている学芸のトップでもあり、久しぶりの再会。段取りで少し迷う状況でも決め事をスパっと進めていく切れ味はさすが、、でも以前より包容力、安心感がアップしていて。毎年の地域の物語など様々な修羅場も乗り越えてこられたんだろうな、、と感じさせるオーラでした。
昨年度までとは大きく違い、今回は平日火曜日稽古、5回程度で舞台に立つという短期決戦スケジュールのワークショップとなり、まんまと?10年ぶりに参加した私達。舞台発表含めえっしーの手のひらの上の様な感覚もありますね。
本番後、息子が僕のラップを真似したり、自分が溶連菌にかかって学校休んだ経験をラップしたりして気に入ってる様子でして、嬉しい限り。大変な状況もあったけど、やって良かった出れてよかった!なワークショップでした。

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