ふれるの考察。結婚式場のスタッフさんのふるまいから

自分の結婚式にて。新郎担当でアテンドして下さったメガネの男性スタッフさんがいた。寡黙な感じで黙々と仕事するタイプの方。式も無事終わった頃、 そのメガネのスタッフさんは、「お疲れ様でした」と私の左肩の横をポンと笑顔で軽くタッチした。

それまでボディタッチする方でなかったので少し意外だったが、その優しいふれ方に言葉以上に気持ちがこもってるように感じられ、感動してしまった。

、、、という経験があり、私は仕事の介護現場でその経験を生かすようになった。

例えば、認知症の方とお話する時。中々打ち解けるのが難しい方。何度かいらして、少しずつ関係ができた頃に共通の話題で盛り上がることがあった。「私もですよー」といいながら軽く肩の辺りをポンとタッチをした。その方は笑顔でお話し続けて下さった。その後、以前より関係が深まり打ち解けたように感じた。

ふれることって難しい。別の方でタイミング間違えて振り払われたりした経験もある。 振り返ってみると、 アテンドのスタッフさんから学んだこの「親愛タッチ」は、 ①ある程度関係性ができてる場合に、 ②いつもより親しみの感情を伝えることができる ものとして使っていることがわかった。

その結果、関係性を深めることができる、、かもしれない。 ささいな行動で、すぐに問題解決につながるものではないかもしれないが、介護職としてこういう積み重ねをしているんだな、、と改めて気づいた。そのヒントは色んなところに転がっている。

ふれる、で思い出すのはユマニチュードの4つの柱 ふれる技法。以下、引用↓

足や背中、肩など、敏感ではない部分から体に触れ、次に顔や手といった敏感は箇所に触れることにより、患者の負担を経験できます。 、、、会話の場面では、もし行うとしたら「敏感ではない部分」へのタッチになる。

ふれる箇所への配慮が必要。 発語のないご利用者の頭や顔を介護者が触る場面を見たことがあるが、気をつけなくてはいけない。また、ふれ方や手のどこでタッチするのか?など考え出すと奥が深い。介護の現場では中々言語化できない部分かもしれないが、意識的にしていく必要がありそうですね。

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