生活の台本ワークショップ第一回 レポートです!

こんにちは、土田です。年末の慌ただしさや色々なニュースに心が落ち着かない日々ですね。ただいま12月20日(月)の早朝、近所のファミリーマートのイートインコーナーでこれを書いています。ワークショップのレポートを書こうと思いつつ、職場や所属劇団のアレコレで日にちが立ってしまいました。でも、落ち着かない中では書きたくないな、、、となんとなく感じていたのですね、これは先日のワークショップが、自分にとって大切な経験だったからだと思います。

さて、レポートの内容に入っていきましょう。12月11日(土)10:00~11:30、生活の台本ワークショップを開催しました。これは私が主催していた「介護にかかわる人のための演劇ワークショップ」で行っていたオリジナルワーク、「生活の台本」をメインに据えて構成したものです。今回、オンライン開催でビデオ通話アプリZOOMを使用しました。オンラインでワークショップをするのは今回初めてです。企画した頃は新型コロナもだいぶ下火になっていた頃で、今後はリアルで開催かな、なんて考えていましたが 、、、。新変異株が出てきたこともあり、オンライン開催は今後も継続になりそうです。

アシスタントは田澤恭平くんにお願いしました。「介護にかかわる、、、」では共同主催だった彼はZOOMの達人。技術的な面でだいぶサポートしてもらいました。田澤くんがいなかったら今回ワークショップは成り立たなかったです。そして、今回の参加者は3名。過去のリピーターの方と初参加の方!ご参加、本当にありがたい限り。演劇に関わりが深い方が多かったです。さらに参加機材がスマホ、タブレットそれぞれで、ZOOMって操作方法も機材ごとに変わるんですね。オンライン会議の奥深さ!?を感じました。ZOOM、もっと勉強しようと思います。

9:45に開場、少しずつ参加者さんがいらっしゃいます。今回のワークショップの目標は、「ようこそ」とウェルカムな気持ちをこめて言う、でした。オンラインだと緊張するので、そこだけはしっかりしたかったんですよ。10:00にスタート。挨拶、自己紹介をしてワークショップの簡単な説明を行います。そして、ワークショップのお願い事を3点。「画面共有します」と言いながらアナログ手書きの用紙をお見せします。そして参加者さんの自己紹介。①今回呼ばれたい名前、②本日の調子や皆さんに伝えたいことなど何か一言。皆さん、少し緊張しているご様子!?

最初は導入・ウォーミングアップから。まず、名前の表示を呼ばれたい名前に変更して、その後ろに状況を書いてもらいます。「土田@自宅」みたいな感じです。これも接続機材によって操作が違ったりして、もっとうまくお伝えできると良かったな。

「リアルだと歩きまわりながら握手して挨拶したりしますね、オンラインでも握手していきましょう」と「オンライン握手」のワークへ。私がお一人を指名して、お名前を呼びます。「はい」とお返事いただいたら「宜しくお願いします」と手を伸ばして握手のジェスチャーをします。握手した相手は、次の相手を指名して同じことを繰り返していきます。手の角度や位置がちょうどいい位置に来ると実際握手してるように見えて面白かったです。そういえばある介護の研修会で講師が生徒全員とのエア握手をやっていたのを思い出しました。エア握手は感染症対策にいい感じかもしれません。最後は全員で両手をクロスして、輪になっての握手をイメージして終わりです。

そして、どんな人が参加しているための質問コーナー。これは、ZOOMのチャット機能を使います。「好きな食べ物」や、「好きな役者」を聞いたりしました。佐野史郎さん等のお名前が出ていましたね。ジョン・ローンという役者さんは知らなかった、チェックしてみよう。

他の参加者さんと馴染んてきたところで肩のストレッチへ。オンラインは身体が普通と違う疲れが出ます。前もってほぐしておきましょう。肩の上げ下げしたあと、肩を両手で触って肘をぐるんと回すのを3回。そうしたら、「画面の四隅」というワークへ。右手の指を右上の画面の角に当てます。そこからオンラインの画面の端をなぞって一周します。これ、私が過去にやって苦戦して面白かったワークです。とにかく「何で真っ直ぐいかないの?!」と自然と笑顔になります。左手の指先もやったあとは、手のひらを広げて横に動かしていきましょう。画面の汚れをキレイにするイメージです。終わったあとはなんだか皆さんの顔色も良くなった気がするのが不思議です。

さあ、ここまでがウォーミングアップ。ここから本題の「生活の台本」ワークに入っていきます。最初に簡単なレクチャー。「認知症とは何か?」の定義を紹介します。結論から言うと、認知症とは「暮らしの障害」、イコール生活障害。では「生活とはなにか?」これをみんなで考えていこう、というのがこのワークショップです。ここで、ZOOMの投票機能を使い、簡単なアンケートを取りました。介護の経験があるか、認知症の方と関わったことがあるか?などをお聞きしました。

ここで、生活の台本ワークのお題の発表です。今回のお題は、、、「歯みがきをする」!これを分解していきましょう。5分の時間内に、用意していただいた紙に書き出してもらいます。例えば1,洗面台の前に立つ、2,歯ブラシを手に取る、、といった感じです。次にこちらで指名したペアになってブレイクアウトルームへ。まずは一分で「読む人」「演じる人」を決めてもらいます。1分たち、メイン画面に戻ってきたら、誰が読む人で演じる人か確認。再度同じペアで、今度は5分、ブレイクアウトルームへ行きます。ここはお互いに書いたものを読み上げて、お互いの内容をシェアしてもらう時間です。感想を言い合ったり、相手が読んだ行為を実際に動いてみたり。ここで、お互いに質問しあってもらうでも良かったな。置き場は?とか歯ブラシの色は?など、よくわからなかった部分を質問をし合うと面白いかもしれません。

5分のシェア時間が終わったところでいよいよ発表です。今回は2チームということもあり、代表者でZOOMじゃんけんをしてもらいました。勝った方が先行後攻を決めてもらいます。発表は、「読む人」が自分の書いたものを読む。「演じる人」は読まれた行為を実際に演じてもらう。「演じる人」はZOOMのスポットライト機能で画面にアップされていて、読む人の声に従って、画面の中で演じてもらうわけです。そして終わったら交代。を行いました。

いやあ、、、面白かった!実は個人的には「地味なワークだし、淡々と終わるかな?」なんて考えていましたが正反対でした。以前もこのワークで結構笑いも起きていたことを思い出しました。最初のペア「読む人」役の「ここにモンダミンがあって、、、」の言葉でまず爆笑。固有名詞が出てくるととたんにイメージが湧いてきます。そのペアの方、「まずコップの汚れを確認する」というのもその方の個性が出てますね。他にも、何でそんなところに?!という置き場だったり、スマホを見ながら歯を磨くなんて話が出てきたり。いやあ、豊かな時間でした。「生活」って本当に一人ひとり違うことを実感。無理に面白いことしなくても、何より面白いのはその違いなんですね。自分では普通のこと、当たり前のことが他の人にとっては面白かったり興味深かったりする、ということに気づきました。参加者さんの分解の仕方は2タイプに分かれていました。歯を磨く行為そのものを細かく分解して書くタイプと、歯磨き自体はサラッと書いて、その前後の準備や片付けに詳しく書くタイプ。私も自分で書いてみたのですが、行為としての歯磨きを分解する前者のタイプでした。準備や片付け、磨いている状況など、意識していなかった部分がたくさんあることに気づきました。今回の参加者さんように、「自分の、普段やっている様子」や「どんな場所でやっているか」なんかがイメージとすごく面白くなるんですね。だから、台本のト書き風じゃなくて、「この洗面所はすごく狭くて、、」とか「この左側にお風呂があって、、」とか、「鏡はこのぐらいの大きさで、、、」など、語りで解説が入るといいかもしれない。語り方も楽しめるように検討してみましょう。

最後は、生活の台本ワークの振り返りをして、終了です。「いろんなことを同時にしかも考えずにやってることに気づいた」「相手の書いたものを演じるから、細かく書いてもらうとやりやすかった」「普段と違う他人の動きをやるのが面白い」、「生活と演劇がつながった」などの感想をいただきました。

以上でワークショップ振り返りレポートは終了です。ワークショップ後、良い時間を過ごせた余韻が数日続いていました。ご参加いただいた皆さん、アシスタントの田澤くん、関心寄せてくださった方、皆さんに感謝します。次回の日程は決まっていないですが、またタイミングを見てやりたいですね。今後は自分のペースでゆっくり進んでいきます。開催の際はまたこのブログ等でお知らせいたします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

本田桂子著「父・丹羽文雄 介護の日々」を読む

専門書100冊チャレンジ:認知症ケア、演劇、ワークショップ、介護に関連する書籍(自分で専門書と感じればOK)を100冊読んでレビューします。

本田桂子著「父・丹羽文雄 介護の日々」を読みました。知る人ぞ知る多作の作家、後進育成やアマチュアゴルフの発展などに尽くした丹羽文雄氏。その長女である作者の両親の介護についての1997年刊行のエッセイ。傑作。

父はダンディな小説家だったがアルツハイマー型認知症となり、困った状況もあるが、仏様のような感謝をする姿が描かれる。一方その妻である作者の母は、完璧なしっかり者だったが脳血管性認知症となりまだらボケの状態、不満病と言われる位、周囲に悪口や批判ばかりするようになる。この両親の介護の経緯やその取組みについて具体的に描かれている。すごく読みやすくて面白い!この本で読書会したい位です。4つのポイントとして、介護に役立つ点、演劇の視点、カルチャーの視点、家族の物語の視点で読める。
ここでは演劇視点から気になったことを紹介。

・昼寝明けの父が「おい、女将、預けていたピストルを出してくれ」「でも、外は暗いですよ。明日の朝になさったら。」と著者はとっさに旅館の女将に「変身」する。
・朝ごはん終わったあとに「いくらだ」と言う。「お夕飯と一緒にいただきますから結構ですよ」気になってなんどもいくらだと聞く「千円です」というと、「ごちそうさま」と渡して落ち着いた。
・新聞社に勤めている孫に「どこに勤めているんだ」「読売新聞社です」「ああ、原稿ができているから持っていきなさい」「ありがとうございます。それではいただいてまいります」家族、介護専門のお手伝いさんが皆、こんな対応ができている。この本を読んで、対応が参考になった当時の読者の人は多いんじゃないだろうか。

それと、後半、作者がアルコール依存症になり、その対応についても書かれている。夫は酒を飲めないが夫婦で入院、完治することはなく毎日「今日は飲まないでおこう」という決心を続ける以外ないと学んだそう。これも当時としては知らない人も多かったんじゃないだろうか。「ケアする人のためのケア」の必要性についても書かれており、今でも参考になるところが多々ありました。グラフィックレコーディングしてみたのでそれも載せておきますね~

「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること」 を読む

専門書100冊チャレンジ:認知症ケア、演劇、ワークショップ、介護に関連する書籍(自分で専門書と感じればOK)を100冊読んでレビューします。

7冊目:「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 」河合雅治を読む。 元産経新聞論説委員のジャーナリストの方が書いた本の2作目。一作目は読んでないのだがベストセラーだそう。今作は少子高齢化・人口減少社会が個人にどんな影響をもたらすか、ギフトカタログのように一覧してみるというコンセプト。 すごく悲観的にシュミレーションして書いてあり、実際にこれらのことが起きると考えると、とても背筋が寒くなる。少子高齢化、人口減少、とフレーズで止まるのではなく、そうなったらどんな日常になるだろうか?と考えることが大事だと思いました。山崎亮さんの「コミュニティデザインの時代」という本は、人口減少を逆にすごくポジティブに捉えている。とても対照的。両方とも読んでおくと多面的に考えることができる。

・2016年、初めて年間出生数が100万人を割り込んだ。

・合計特殊出生率をおいかけても実態は把握できない。過去の少子化の影響で、今後は子どもを生む女性の絶対数が減っていくから。

・2017年、65歳以上高齢者の3人に一人は80歳以上。2043年(22年後)は総人口の7人に一人が80歳以上。高齢化率(総人口中の65歳の割合)は36%を超える。

・高齢社会の次は多死社会になり火葬場が足りなくなる。同時に住職不足で葬式も法事も待たされるようになる。

・8050問題:1980年代に10代で引きこもった子どもが、そのまま年齢を重ね親は80代、無職の子どもは50代で経済的、精神的にも行き詰まる家庭が増加する社会問題。

・団塊ジュニア世代:日本で1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)に生まれた世代を指す。(現在47~50歳)第二次ベビーブーム世代とも呼ばれる。2042年はこの年代が70歳に突入する年。2042年問題(高齢者数がピークを迎える)。団塊ジュニア世代は人数が多いため、10年前よりおよそ半分の水準で出世できていない。正規・非正規とも老後に貧困になる可能性が高い。

・刑務所内で高齢化が進み、刑務官が受刑者の介護をするケースが増えている。

・筆者は、個人でできる対策も紹介している。高齢になっての対策の一つに「起業」があった。女性起業家についてのデータで、起業の理由に「家事や子育てをしながら柔軟に働けるから」と。起業家は仕事が忙しくて大変だと思っていたが、自分のライフスタイルのために起業することもあるのか!!と驚き。起業にかけた自己資金は50万円以下が25%とトップ。元手が少ない分、起業家の手取り収入は半数以下が20万円以下。老後資金の蓄え、年金の足しとして考えれば大きい、と。なるほど~小規模な起業、という選択肢もあるのか!!それを知れただけでもこの本を読んだ甲斐がありました。

マンガ認知症 を読む

専門書100冊チャレンジ:認知症ケア、演劇、ワークショップ、介護に関連する書籍(自分で専門書と感じればOK)を100冊読んでレビューします。

5冊目:マンガ認知症 ニコ・ニコルソン/佐藤眞一

家族介護の経験のある漫画家さんと認知症心理学の研究者とのコラボ本。マンガと解説が交互にあるので読みやすい。心理学の観点から、具体的な対応策が書かれてあり、知らなかったこと、現場で活用できそうなアイデアもありました。ただ、特効薬的なことはなく、やはり地道なケアが必要ようなんだな~という感想。

認知症全般の解説から、認知機能についての解説もあり、最初に読む本には最適かと思います。最後に症状からの索引がついているのが画期的!

気になった部分。

・老年行動学、「認知症の事例を集めて三千里」

・家族が困っているのは本人が困っているから。本人が楽になれば家族も楽になる。

・大阪大学の今も事例検討会を月一回行っている。

・認知症とはなにか、の定義。DSM-5(アメリカの精神医学会の診断マニュアル)に基づく。「3つの条件:①何らかの脳の疾患により②認知機能が障害されて③生活機能も障害される」うつ病やせん妄などは除外診断する。 例:①アルツハイマー病で②見当識障害により③トイレを洗濯機と間違えて服を入れてしまう

・認知機能は6種類:①複雑性注意(2つのことを同時にする)②実行機能(予定を立てる・暗算)③学習と記憶(短期記憶:新しいことを覚える。長期記憶:言葉の意味がわかる。自分の経験を覚えている)④言語(相手の名前を思い出せる。相手の言いたいことが理解できる)⑤知覚―運動(空間認知:迷子にならない、服が脱ぎ着できる。視覚認知:人の顔がわかる。)⑥社会的認知(思いやりを持てる。相手の表情から感情を読み取る。我慢できる。暴言をはかない)

・認知症は介護や家族の支援を前提にした診断基準になっている珍しい病気。

・老化の物忘れは「思い出せない」、アルツハイマー病による認知症の物忘れは「覚えられない」の違い

・現代は認知症の診断にMRIが必須になった。認知症の専門医は神経内科と精神科医。

神経内科医は脳の障害=原因疾患を診る専門医。(アルツハイマー病、レビー小体病など) 精神科医は行動の障害を含めた認知症を診る専門医(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症)

・リアリティ・モニタリング:その情報が事実か、単なる想像なのかを判断する認知機能。

・ソース・メモリ:その情報を「いつ」「どこで」「誰から」「どの状況で」獲得したかという情報源。

・物盗られ妄想が起きるのは、まず記憶の問題があり、さらに想像と現実を区別する機能が低下することによって起きる。

・総合診療専門医(2018年4月に導入された専門領域、仕事や暮らしまで含めて診察を行う。)が認知症患者を診るのが望ましい。精神科・内科など別々に薬を出されて処方薬がたくさん出てしまうのを防ぐため。→マンガ19番目のカルテ。

・展望記憶。朝起きて「今日は何か予定があった」(存在想起)、「〇〇さんと会話する日だ」(内容想起)という順で思い出す。

・選択的注意、、認知症の人は正面から話しかける・目を合わせて話すとコミュニケーションが取りやすくなる。

・見当識:時間と空間の中に自分を位置づける能力。英語ではorientarion(定位)

・認知地図:頭の中で映像で作る地図のこと

・脳血管性認知症では視覚認知を司る後頭葉の障害によって「街並失認」(よく知った街並みを見てもそれと認識できない)が起こることもある

・夫婦ではないがお互いを夫婦だと思っている男女。二人で歩くときはスピードが遅くなった。

・老化現象の3つの段階①歩行できなくなる②尿失禁③食べられなくなる

・ケアがコントロールに変わってしまうのは相手に何かするだけの関係だから。それを打開するには、小さな返報を積み重ねること。小さなお手伝いをしてもらいありがとうを言う関係を作る。例:チラシでゴミ箱を作る、洗濯物をたたむ、野菜の皮をむく等

・認知症の人も周りの人の気持ちがわからない

・アルツハイマーの進んでいる人の表情認知であまり悪くならないのが喜びと嫌悪(驚き、敵意、悲しみ、不安)→だから笑顔でいることが

・日常的な「じっとしていてね」も実はコントロールかもしれない。転倒するのが危ないからとただ頭ごなしに止めるならばコントロール、なぜ出ていきたいんだろうか?と考えて対応するのはケアになる。

・お互いの気持ちがわからない、その時には介護する側が認知症の人の世界に入っていくしかない。筆者がやっているのは「認知症の人のはなしを聞くこと」。

・認知症の人が覚えている昔の話を笑顔でする。

・笑顔の裏を察することが難しいので演技でかまわない。

→役者の気分、演技をしているつもりで接する。ただ、つまらない話を楽しそうに笑顔で聞くのは難しい。それを興味深く聞けるなら、演技でなくても笑顔になり、認知症の人の気持ちを穏やかにさせる効果がある。そのためには聞き手の中に昔の知識や関心が芽生えていなければならない。それを作るプログラムがあれば、介護現場で有効ではないか。

・毎日のご飯をつくるのと同じくらいの気持ちで介護ができるのが理想。

・何度も聞いてくるのに対応策としては、本人に聞かれる前に答える仕組みを作る

・紙に書いておく、食事の器を下げないでおく等

・認知症ケアの応用行動分析という手法。問題がある時には近寄らない。落ち着いている時に近づく。

興奮した状態だと人が来てくれると条件付けられてしまうのを、穏やかだと人が来ると学習してもらうというもの。

・ベネフィット・ファインディングで大変な状況の中からでも自分にとって良いことを見つける

本の紹介

「きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ」稲葉麻由美 高橋ライチ 舟之川聖子著を読みました。

十代に向けた社会の様々な分野についての実践的レクチャーがシンプルかつ深く書かれています。息子が大きくなった時に読ませよう、と思ったが自分にめちゃくちゃ刺さる内容でした。ヤングアダルトの本好きなので、そのスタイルに似ていて楽しいです。文章少なくすぐ読めるかと思ったが一つ一つの章を時間をかけて読んで中々終わりませんでした、、、。

自分にヒットした部分。

・誰も完璧になれない。両親も、嫌いなあの人も、あの総理大臣も、かけがえないその人。

・周囲は優しく感じても自分が攻撃された、怖い、と感じることはあるということ。

・リラックスの呼吸法。シンプルで使いやすい。

・怒りの下にはニーズがある。非暴力コミュニケーションの考え方

・他者との境界線の引き方

・人格を責めず「やり方を間違えたんだね」と考える

・体調や環境によって仕事が続けられなくなるのは「神様の辞令」

・新しい事を学ぶときは図書館の子どもの本のコーナーにいく

・子どもはいつか社会に出るのではなくすでに社会にいる

怒りのことや、やり方にフォーカスするという考え方は介護現場でも有効だと思います。また、社会にいる、いない、出るという考え方は認知症高齢者はどうなんだろう?いわゆる老人ホームは社会につながっていられるのだろうか?とも思いました。

どんな分野でも相談機関や活動している団体があり、他者に助けを求める方法があるということを知ることだけでも違うと思いました。例えば介護で悩んでいる人は地域包括支援センター、などの情報ももしかしたら十代にも必要になってくる時代になるのかもしれませんね。

各テーマの終わりにおススメの本や映画が紹介されています。こういうの好き。ここを読んでいるだけでも楽しいです。

過去のワークショップレポートです。

今までに行ってきたワークショップレポートはこちらです。見たい回の文字をクリックしてください。

第六回までを第一シーズンとします(笑)。第二シーズンにご期待下さい。

プレ回 フリースペース会場をお借りして開催したプレ回。

第一回 記念すべき第一回にして、ホームグラウンドである松沢区民集会所が初使用の回。

第二回 少人数ながらも新ワークをチャレンジしていました。

第三回 感情設計という手法を用いてワークショップをデザインした回。少しコーチングより?

第四回 いつもの和室ではなく体育室を使用。写真がさわやか。

第五回 演劇要素多めの田澤くん回。

第六回 第一シーズン最後になった回。リンゴトークが初お目見え。

第二シーズン「生活の台本ワークショップ」

第一回 タイトルや内容も変更して始まった第二シーズン。初のZoom開催となりました。

宜しければぜひご覧ください。どれもボリューム多めです。

久しぶりの投稿

ごぶさたしています。ワークショップをやらない間にすっかり世界が変わってしまいましたね、、、。

近況としては、演劇ジャンルに限らないワークショップに参加してインプットをしています。それと、もし新しくワークショップを始めるとしたら、「記憶と生活をかんがえるワークショップ」にしようかな、と思い始めました。

また何か企画を始める時はこちらのブログでもお知らせいたしますね。

それではまた。

ワークショップについて

介護にかかわる人のための演劇ワークショップ、土田です。

前回11月からはや二か月たとうとしています。早かった、、、。

次回のワークショップの予定は決まっておりません。私の感覚として、もっと色々なことを吸収したい!と今年はワークショップを受ける方に回ってインプットしていきたいと思います。

今、参加しているのはダンスパフォーマンス、来月からはインタビューのワークショップに参加予定です。どちらも話を聞いて、場を開く。何かを作り上げる。みたいなことが共通しています。私の関心もそちらにあるのかもしれません。

やはり自分から動くと色々な出会いがありますね。そして世にはすごい人がたくさんいることを実感します。

また、自分発の企画を動かすことが決まりましたらブログなどでお知らせします。それではまた。

第六回ワークショップのレポートです!

おまたせしました、第六回の介護にかかわる人のための演劇ワークショップ、レポートです。このワークショップは、2019年11月30日の土曜日に開催しました。私が風邪をひいてしまい、公開まで遅くなってしまいました。皆さまも体調にはお気をつけください。

さて、この日は参加者さんも少し遅れての参加が多く、ゆるゆると始めていく感じになりました。

セットリストはこちらです。

1、挨拶、ストレッチ

2、ウォーキング

3、身体起こし

4、リンゴトーク

5、田澤君コーナー

6、人生のアンケート

では最初から振り返ってみます。この日はご挨拶のあと、最初ストレッチから始めました。そしてウォーキング。部屋の中を歩き回り、興味のあるものにタッチしていきます。いつもは目をつむって部屋のものを当てる、をやるのですが今回は目を開けたままで、お題のものを探してもらいました。「やわらかいもの」「赤いもの」「頭に『か』がつくもの」「『た』がつくもの」。もちろん人でもOKなので、もう一人の進行役を務める田澤くんを指してもOKですよ。

そのあとは参加者さん同士で挨拶、ハイタッチ、ウインクなど。ゆっくり歩き、早歩きをしていて、ゆっくりハイタッチなどもやりましたね。人数が少ないとすぐ回ってくるから忙しい。このセクションの最後は、身体おこし。二人ペアになってもらい、一人は寝っ転がりゆっくり起き上がってもらいます。関節の音や衣擦れがしたら最初から、というルール。最後の瞬間まで気が抜けません。ゆっくりの指示をしていませんが、結果的にゆっくり動きになるというワーク。また、起き上がりの動作を深く見つめることにもつながりそうです。ワーク中、靜かになり部屋の時計の音が聞こえる位の静寂と緊張感でした。

少し休憩を取った後は、皆さんで円になり自己紹介タイム。リンゴを手に持って一言話して、次の人に回してもらいます。お題は最近行った地名、赤い物の単語、明日以降に行く予定の地名などなど。時間を空けて赤いもののお題で出た単語を思い出して言う、をやりました。本編では話しませんでしたが、これって、様々な種類の記憶を使っているんですね。エピソード記憶、展望記憶、意味記憶、ワーキングメモリ(短期記憶)、、、。皆さん、まだ認知症ではありませんね。あっ、これって新しい認知症チェックの方法になるんじゃないかしら。

そしてリンゴトーク本番です。お題は「介護と私」「演劇と私」リンゴを持った人が話す、否定や無視はしないというルール。時間を制限しないで話してもらいましたが深い話がたくさん聞けました。常連の参加者さんや進行役同士でも知らないことが出てきたりして、とても新鮮な時間でした。中央にもう一つリンゴを置いて、質問したくなったらそれを取ってから話す、にしてみたのも面白かったですね。

さて、休憩後は進行役をチェンジして田澤君コーナー。二人ペアになり、今回は6名で3チーム、A、B、Cチームに分かれます。各ペアとも、80代位のお年寄り二人が同窓会で会って会話するという設定です。まず最初のAチームが思い出話をします。二人の関係は各ペアにおまかせ。高校の同級生や、同じ劇団仲間だったという設定が出ました。その語られる内容も、「そういえばこんなことがあったね、、」と即興的に考えて話していきます。次のBチームは、その思い出話の内容を、実際に演じます。高校の同級生だったら、その当時の架空の思い出話を、高校生になって演じるわけですね。2分程度の会話を交互に繰り返していきます。(A→B→A→B→Aの順番。)これを3チームで順繰りに回していきます。どんな思い出話がでるか、戦々恐々!?また演じるチームの時に新たな話題が出て、それが思い出話ペアに影響されるなんてことも。会話から少しずつ全貌が見えてきたり、思わぬ発展があったりしました。

最後は人生のアンケート。以前もやりましたが、まずアンケートタイム。自分の一番古い記憶、人生で一番充実していたころ、その頃に親しかった人の呼び名、などを思い出しながら書いてもらいます。それを元に、こちらが用意した台本の空欄を埋めていきます。今回は、孫が介護施設に会いに来るが、認知症のお年寄りはその孫を昔親しかった友人と思っているという設定でやりました。参加者さんの人生の一端が見えるシーンがたくさんありましたね。呼びかける場面で涙が出てきて驚いた、という感想もいただきました。

今回は全体的に、『記憶』や『語り』についてが多いワークショップでしたが、いかがでしたでしょうか。こういうワークでは、参加者さんの話をもっと聞きたい!と自然に思います。それに、自分の思い出話をすることも、忘れていたことを思いだしたりと意外な発見がありますね。自分の人生を振り返ることは他人の介護をする上で必要なことかもしれません。

次回の予定は未定です。また決まりましたらお知らせします。2019年はワークショップをたくさんやれて良かったです。新たな出会い、懐かしい再会もあり充実した一年でした。ご参加いただいた皆様、気にかけて下さった皆様本当にありがとうございました。

それでは皆様、良いお年を。

第六回介護にかかわる人のための演劇ワークショップお知らせ

介護をテーマにした演劇ワークショップです!
介護の本質やその楽しさを体験できます!以下、詳細です。

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第6回 介護にかかわる人のための演劇ワークショップ
2019年11月30日(土) 13:00〜17:00
京王線下高井戸駅 徒歩五分 松沢区民集会所 和室
東京都世田谷区赤堤5-31-5 ​

演劇の手法をもとに、介護の本質を体験できるワークを行います。
気づきから毎日の介護がかわります。​

対象者:過去に介護をしたことがある方​
    現在介護にかかわっている方​
 介護に興味・関心がある方 ​

参加費:1000円(会場費・資料代) ​
募集人数:10名(先着順となります)
参加申し込みメールアドレスinfo@tsuchidayu.com​
(お名前、ご連絡先をお願いします)​
参加申し込み締め切り日 11月20日​